本文へジャンプ









US&R Training Report








Vol.1  Vol.2  Vol.3  Vol.4  Vol.5  Vol.6

番外編1  番外編2  番外編3  終わりに



2日目 テクニカル・ロープ・レスキュー

 我々にとって、ロープは高所や低所に進入する際、また、被災者を救出する際に大変重宝し、且つ重要なものである。今回は前回の復習を兼ねた降下方法から、要救助者を引き上げて救出する方法と、被災者と共に降下する方法を学んでいく。
 現在、日本では三つ打の縒りロープというものを主に使用しているが、米国では1980年頃からその三つ打ロープは使用しておらず、現在では伸び率を抑えた「スタティックロープ」を使用している。日本でも、米国が使用しているロープと同じものを導入するため、平成19年度に総務省消防庁で検討委員会が立ち上がったばかりである。
 異なったロープの取り扱いには、我々も少々戸惑いがあるが、参加者の全員が事前に日本で講習を受けていたため、講習自体は順調に進んだ。



ロープ降下

 日本ではロープで降下する場合、カラビナにロープを絡ませ、その摩擦抵抗により降下作業を行っている。米国では更に安全に降下できるよう、色々な工夫が施された道具を使用する。まず1つ目は登山用品でエイト環という道具である。これは軽い道具であるがロープにねじれ生じ、ロープが絡まってしまう。もうひとつは、ブレーキバーラックという特殊な道具で、バーを追加することにより、ブレーキの効きを自在にコントロールできるうえに、ロープがスムーズに流れ、様々な救助方法に流用できる。



ブレーキバーラックでの降下



ロープによる引上げ救助

 ロープによる引上げ救助とは、転落などにより低所へ落下した被災者を、高所へ引き上げる際に使用する救助方法である。米国においては被災者と救助隊員を一緒に引き上げる方法が主流となっている。2人を同時に上げるので力が必要となるが、中学校理科の物理で教わった、滑車を使うことにより、引き上げる力を3倍や5倍にできるため、同時に引き上げることが可能となる。
 2人を同時に引き上げる方法は、重量が増加し作業効率が悪いように思われるが、こうすることにより、被災者の容態を確認すると共に、安心感を与えられる救出方法である。このような救出方法は最近日本にも取り入れられるようになってきた。



被災者と救助隊員を同時に引き上げる



ロープによる降下救助

 この救出方法は、高所において怪我などにより降りられなくなってしまった被災者を安心させながら地上へ下ろす救出方法である。
 この救出方法も上記の引上げ救助と同じく、救助に向かった隊員が一緒に降下する方法で、写真のように被災者を二次災害から守るために、足を突っ張り建物へ当らないようにすると共に、足の間に被災者をいれて降下していく。
 私も被災者役を行ったが、足の間に入れられているため視界が奪われ、高さへの恐怖は感じなかった。



降下救助方法





Copyright (C) RESCUER友の会 All Rights Reserved.